あとがきも書いた、と言いました。

おわりに

準備期間を含めると、約3ヶ月にわたった今年の「青バス」もこうやって文集が出来上がり、いよい
よ終わりが近づいてきた。

今回の「青バス」を振り返ってみると、月並みな言葉ではあるけれども「あっという間だった」と
いうのが正直な感想だ。裏を返せば、それだけ慌ただしく時が過ぎていったという事であろうし、
それだけ実行委員長という立場に居ながら十分なことが出来なかったという事でもあるかもしれな
い。今回、一緒に計画を立ててきた各実行委員の面々や、教育委員会生涯学習課の皆さんには、リ
ーダーシップのなさから迷惑ばかり掛けたのではないか、と本当に心苦しい限りだ。
今回の「青バス」というのは、青年団役員としてサポートする側から見てきたここ数年の「青バス」
のなかで、思うように参加者に伝えきれなかった「青バス」の素晴らしさや、(青年団執行部の立
ち上がりの遅れから)十分に準備出来ないままに行なった過去の各研修について、『以前の「青バ
ス」はこうだったんだよ』と次の世代にもう一度繋ぎたい、伝えたい、という思いで行なったつも
りだ。

果たしてそれが実現できたのか、そもそも伝えるほどの「青バス」になったのか。それは今後の各参
加者が、自分自身や友人そして青年団や地域とどう対峙していくか、という姿の中に答えを見出し
ていきたいと思う。

ただひとつ、確信して言えるのは「青バス」というのは世間で言われているような、単なる「お見
合いバス」でもなければ、堅苦しいことばかりの「研修」でもないということである。毎年毎年の
「青バス」にそれぞれのカラーがあり、それぞれが涙と笑顔で作られた大切な大切な人間形成の場
である、ということだ。

来年も、再来年も。そして、この先もずっと。

こんなに素晴らしい事業に当たり前のように10年近くも関わってこられた事を深く感謝したい。
また、生涯学習課の橋本課長、池田補佐、同行いただいた中山係長、運転手の田中さん、忙しい中
サポートしてくれた青年団役員の面々、そして何より一緒に語り合い創り上げたこの「青バス」の
メンバーのみんなに感謝したいと思う。
最後に今年の「青バスの唄」となった、ゆずの『栄光の架橋』の一節を記しおわりのことばとしたい。

悲しみや苦しみの先に それぞれの光がある
さあ行こう 振り返らず走り出せばいい
希望に満ちた空へ…



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